銀行融資

2019/10/31

銀行融資の失敗談から学ぶべき優良企業の特徴とは

資金調達でお困りの方!
様々な資金調達方法をご用意してお手伝い致します。
↓↓↓↓まずは無料相談↓↓↓↓

無料で相談する

はじめに

会社にとっての資金調達の方法にも色々ありますが、特に自力で行うのが難しい資金調達の方法の一つとして知られているものに銀行融資があります。会社側で事前の準備が必要なことはもちろん、銀行側がどのような考えで融資先を選ぶかなど、その基準を知らないままに行動してしまうと失敗しやすくなってしまいます。そのためインターネット上では銀行融資に関する失敗談が数多く散見されますが、逆にその失敗談を活かして学べば銀行融資で失敗する可能性を少しでも低くできるかもしれません。
この記事では銀行融資の失敗談を紹介し、そこから何を学び取るべきかについて紹介します。

1.銀行融資のよくある失敗談とは

銀行融資自体は確かに難しい部分もありますが、だからと言って全ての企業が審査落ちしているという訳でもありません。つまり重要なポイントがあるということです。この章ではまず自分もまた同じ轍を踏まないように、銀行融資のよくある失敗談を紹介していきます。

1-1.根拠のない返済計画になっている

銀行融資でお金を借りるためには事業計画とともに、その返済計画についても内容を細かく見られることになります。基本的には数値的な根拠に基づく実現可能性のある返済計画であれば、銀行の融資担当者としてもお金を貸すことを前向きに検討してくれるはずです。
しかし融資後になり急激に業績が伸びて収益も増え、返済も順調に進むということを想定する返済計画を融資担当者が見たらどう思うでしょうか。あまりにも順調に行き過ぎてむしろ不信感さえ抱くかもしれません。銀行融資を希望する際にお金がないと困る理由ばかりを並べ立てるのもまずいですが、むしろお金を借りなくても事業展開できるほどのバラ色展開を主張しすぎるとかえって怪しまれます。

1-2.連絡を疎かにする

銀行融資についてある程度知っている方であれば、「メインバンク」や「サブバンク」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。複数の銀行と取引している場合に最も融資金額の大きい銀行のことをメインバンクと呼びますが、メインバンクの銀行からすればお金を多く貸している企業の情報は逐一報告してほしいと思っています
しかし銀行融資を成功させたらその後は放置してしまう企業も、実は少なくありません。今の経営状態がどうなっているのか把握できないことには銀行側もリスク管理しにくくなるため、連絡を疎かにすると銀行から嫌われてしまっても無理ありません。

1-3.融資以外の営業は全て断る

銀行の融資担当者もまたサラリーマンであるため、ノルマ達成を目指して営業活動をすることがあります。例えば担当者から追加の融資や金融商品などを勧められることもあるかもしれませんが、それを全て断っていては非協力的な企業とみなされてしまいかねません
銀行がお金を貸したい時と企業がお金を借りたい時は必ずしも合致しないため、こういった営業をかけられた場合には可能な範囲で応じることで、銀行に協力的な姿勢をアピールすることができます

1-4.相談なしに借り換える

特定の銀行から融資を受けている状態であっても、他行の銀行マンから営業をかけられることもあるでしょう。それが他にはないほどの好条件で返済額を大幅にカットできるというのであれば話は別ですが、そうでない限りはまずメインバンクの担当者に相談してみるべきです。
銀行側からすれば相談なしで他行の銀行に借り換えることは、重大な裏切り行為です。安易に借り換えてしまうと、その銀行で築き上げた信頼関係は全て失われてしまうことになります。またこれを頻繁に繰り返してしまうと借り換え先の銀行からも軽視されやすくなり、信頼関係の構築が難しくなってきます

1-5.即日融資を希望する

たとえ長年取引のある銀行であったとしても、今日明日の融資を希望することは控えておいたほうが無難でしょう。これがノンバンク融資であればスピード融資も可能でしょうが、銀行では融資担当者が稟議書を作成して提出してから、役員での決済が完了するまでにかなりの時間を要します。急げというのがまず無理な話です。
また緊急を要する融資を希望するということは、「経営状態がかなり悪化しているのか」と担当者に疑われることにもなりかねません。どうしてもつなぎ資金が必要な場合にはビジネスローンに申し込み、それと並行して銀行融資を申し込んでおくのが最善の選択と言えます。

1-6.約束事を守らない

銀行融資を継続して受けるためには必要書類の提出や融資申し込みのための打ち合わせなど、さまざまな場面で融資担当者と約束を交わすことになります。こうした約束を交わしたにもかかわらず自分の都合だけで約束を守らなかった場合、担当者としては「この人にお金を貸しても大丈夫だろうか」と不安を抱きます
銀行から貸してもらったお金については当然返済しなければならないため、これもある意味では約束事にあたります。小さい約束事も守れない会社にお金を貸したところできちんと期日通りに返してもらえる確証はないと考えるはずです。そういった細かい部分で失敗しないよう、日頃から約束事はきちんと守るように心がけるべきでしょう。

この他にも銀行から嫌われやすい会社の特徴はありますが好かれる会社はこれとは反対なので、情報を逐一報告してくれて協力的な姿勢を見せてくれる会社ということになります。銀行も慈善事業ではないため、事業に貢献してくれる会社と好んで融資したがるのも当然の話です。
そういった意味では銀行側が好む会社の傾向を知り、優良企業として認められるような努力も必要不可欠と言えるでしょう。

2.銀行融資に落ちた後の対策とは

ただ事前の準備も抜かりなく行い銀行から好かれる会社の傾向を学んでいても、審査に落ちる時は落ちます。銀行融資に落ちたからといってお金が必要であることには変わりないため、落ちたと分かった時点で新たな対策を講じる必要があります。この章では次に、銀行融資に落ちた後の対策について解説していきます。

2-1.融資の審査に通りやすい時期に合わせる

銀行融資では年中申請することが可能ですが、実際には銀行融資の場合でも融資の審査に通りやすい時期というものが存在します。それが3月、9月、12月の年三回と言われています。
①3月は多くの会社で年度末の決算期にあたるので、銀行としても業績を上げる方向で営業している
②9月は銀行の決算月にあたるので、最終の追い込みをする時期になる
③12月はビジネスローンによる融資の需要が高まるため、積極的に融資を実施しようとする
こうした銀行側の特徴を知りその時期に合わせて融資を申し込めば、審査に通過できる可能性を少しでも上げることができます。

2-2.希望金額は明確にする

銀行融資を希望する会社の中には、「できるだけ多くお金を借りたい」という意味で希望金額を明確に提示しないところがあります。しかしこれは逆効果で、「会社の必要資金も把握できていないのか」と印象が悪くなってしまいます。いつの時期にいくら必要になるのか、融資を申し込む前に客観的な数字から計算して導き出す必要があります。

2-3.返済原資は明確に示す

銀行融資でお金を借りるということは、その後毎月のように元金と利息を支払い続けることを意味しています。つまり借りたお金を返すための返済原資を明確に示す必要があります例えば借りたお金を元手に事業拡大をして収益アップを目指す場合であれば、収益アップが見込める妥当性について客観的な数値を根拠にして説明できなければなりません

2-4.経営改善計画を立てる

一時的な原因により収益が赤字に落ち込んだ場合では、事業計画とともに経営改善計画を立てる必要があります。例えばどのような客層を対象に客単価いくらで商品を販売するか、競合と差別化できるオリジナリティはあるか、適切な広告媒体を利用できているかなど、あらゆる観点から見直し収益を上げる方法について検討しなければなりません。特に客観的な数値を根拠にしなければ単なる夢物語とみなされるため、具体的な数値を引用しながら融資担当者に説明できるよう内容を精査する必要はあるでしょう。

2-5.自社の情報をなるべく多く提供する

銀行融資の審査では融資担当者が稟議書を作成する役割を担っているため、なるべく多くの情報を引き出したいと考えています。この時に自社の強みだけでなく弱みも含めて細かく情報提供することで、担当者も稟議書を作成しやすくなります。また強みと弱みを明確に把握できていれば、自社分析を十分に行なっていることもアピールできるので一石二鳥です。
銀行融資の審査に通るためには、決算書類や第三者が調査した客観的な数値に基づいた合理的な説明が求められます。それを実現するためには自社の実態を経営者自ら把握しておかなければなりませんし、理解が足りないと感じる場合では今一度自社について分析を深める必要があります。
経営者としての会社に対する熱意を示す意味でも、自社分析を徹底して行うことで現状の経営課題や目指すべきビジョンが見えてくるはずです。

3.銀行融資以外の資金調達の方法とは

ここまで銀行融資を受ける前提でその失敗談や、審査落ちした後の行動について解説してきました。しかし現実的には銀行融資以外にも資金調達の方法というのはあり、銀行融資だけにこだわらなければならないという理由もないのです。

そこで記事の残りでは銀行融資以外での資金調達の方法について紹介し、資金調達の方法について幅広い選択肢を持てるようにいくつかの方法について提案してみました。

3-1.クラウドファンディングに挑戦してみる

近年ではクラウドファンディングを利用して資金調達に役立てる会社が国内でも増えてきました。このクラウドファンディングというのは、不特定多数の支援者から資金を募り資金調達に役立てる方法となります。

クラウドファンディングで集められた資金については返済する必要はない一方で、支援者に対しては「リターン」という形で何らかの返礼品を用意しておく必要があります。またクラウドファンディングでは数多くのプロジェクトが公開されているため、自社のプロジェクトがその他大勢に埋まらないよう独創的なアイディアでもってその魅力をアピールできなければ難しい部分もあります

プロジェクトを立ち上げたからといって必ずしも希望金額が集まるとは限りませんが、自身の持つ発想力と魅力的なリターン次第で希望以上の金額を集められる可能性があるのは非常に魅力的だと言えます。会社としての実績がまだない状態でも利用可能なので、挑戦してみない手はありません。

3-2.ベンチャーキャピタルを利用する

返済不要の資金を調達したいと考えるのであれば、ベンチャーキャピタルに出資してもらうというのも一つの方法です。

ベンチャーキャピタルから出資を受ける場合では株式上場を目指しての短期的な成長を望まれる一方で、経営コンサルティングを受けられるというメリットもあります。また返済不要の資金なので、その金額分だけ会社の成長のために最大限活用することもできます

ただしメリットが大きい分デメリットも大きく、ベンチャーキャピタルから出資してもらっている間は短期間での急激な成長が求められるため、自身の思い描くような経営ができない可能性もあります。またベンチャーキャピタルが所有する株式の割合次第では経営権を掌握されてしまうこともあり、自身の会社を奪われてしまうリスクもないとは言い切れません。

これは個人投資家のエンジェル投資家に出資してもらった場合でも同様であり、出資者だからと最初から無条件に信頼してしまうと後で痛い目を見ることもあるので要注意です。

3-3.固定資産を売却する

短期的な資金調達が望まれる場合であっても、思うように資金調達が成功しないということも実際にあるはずです。そうした場合には固定資産をいったんリース会社に売却した後に、再びその固定資産をリースすることでも資金調達に役立てることができます

これまで固定資産をリースしたことがなかった会社であれば、リース料が発生することによりマイナスが出ることもあるでしょう。ただ固定資産をいったん売却すれば一時的にまとまった資金が手に入るため、短期的なつなぎ資金の確保には役立てられます。こうした方法は主に社用車を多く所有する会社で行われることが多い傾向にあります。

3-4.ファクタリングで資金調達する

会社同士の取引は掛金によるものが主流ですが、例えば売掛金の入金が一か月遅れるだけでも会社にとっては大打撃です。掛金の入金が遅れるだけでも一時的に資金ショートが起こりうるため、場合によっては入金遅れや不測の出費が重なり黒字倒産してしまうことにもなりかねません。

そうした場合にはファクタリングを活用することで、資金ショートを免れることができるかもしれません。

ファクタリングで資金調達する場合にはファクタリング会社に自社の売掛債権を買い取ってもらうのが主な流れですが、ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングとがあります

2社間の場合では取引先にファクタリングした事実を伏せて取引できるものの、利用手数料が若干割高に設定されています。また3社間の場合では手数料が安く抑えられるものの、取引先の同意がなければファクタリングを行うことができません。ファクタリングでは売掛金の全額が入らないというデメリットはあるものの、入金が遅れてしまった売掛債権を短期的に現金化できるので便利な側面もあります。

またファクタリングの場合ではファクタリング完了後に取引先が経営破綻した場合であっても、ファクタリングで得た資金については返済する必要がありません。そのため経営状態が思わしくない取引先の売掛金を早期に回収する方法としてもファクタリングは有効です。

資金調達の方法はこれ以外にもさまざまですが、負債を作る形以外での資金調達の方法を実践することで返済原資の確保についてまで配慮することなく、その資金を最大限会社のために活用することも可能になります。また資金調達の方法についてはどれか一つだけにこだわって時間を割いてしまうと、それが失敗した時に次の資金調達の方法を試すまでの時間が余分にかかってしまうことになります。

本命の方法に注力することも大切ですが、複数の方法を同時並行的に試しながら多角的な観点で資金調達の方法について模索していくことが望まれます

まとめ

銀行融資で自社との架け橋になってくれる融資担当者も人間であるため、自分のノルマ達成に貢献してくれる協力的な会社を好む傾向にあります。その点を理解した上で審査の準備を進めていけば、どういった点を強く主張すべきかが自ずと分かってきます。こういった準備について面倒に感じる方もいるでしょうが、自社の強みと弱みを細かく分析することで、会社として目指すべきビジョンを明確化することにも役立ちます。
銀行融資でどの程度時間がかかるかは以下の記事でも解説されているため、時間があるときに目を通してみてもいいでしょう。

銀行融資の審査にかかる期間とその対策とは

また自力ではどうしようもできないという場合には、資金調達マスターの無料相談サービスが便利です。お金をかけずに銀行融資に強い専門家の意見を聞けるため、銀行融資に関して一人で悩みを抱える方にもおすすめです。興味のある方は下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

無料で相談する