借り入れ

2020/01/06

大手〜中小消費者金融会社の特徴を総ざらい

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はじめに

会社の運転資金あるいは設備資金としてお金を借りたいと考える場合に、時には銀行融資が難しいと感じることもあるかもしれません。そうした場合であれば、消費者金融からお金を借りるという選択肢を考える方もいるはずです。ただ消費者金融会社に関して言えば、大手の情報は自力で探しやすくても、中小規模の消費者金融会社ともなるとなかなか情報が見つけにくいのが現状ではあります。
この記事では消費者金融でお金を借りたいと検討している方向けに、大手から中小規模までの消費者金融会社の特徴を総ざらいで紹介していきます。消費者金融の情報について詳しく知りたいという方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。

1.消費者金融の基礎知識

この章ではまずこれまで消費者金融を利用したことのない方向けに、消費者金融の基礎知識を大まかに確認しておきましょう。

1-1.消費者金融とヤミ金の違いとは

消費者金融をこれまで利用したことのない方の中には、「消費者金融=ヤミ金と同類」と思い込んでいる方もいるかもしれません。しかし実際には消費者金融とヤミ金とでは明らかな違いがあり、消費者金融は法律を遵守する貸金業者である一方でヤミ金は違法な金利設定や取り立てをする非正規の業者ということになります
消費者金融にネガティブなイメージを抱く方の中には「サラ金」という昔の呼び名から、ついヤミ金を連想してしまっている方もいることでしょう。しかしこのサラ金という呼び名も「サラリーマン金融」が縮まっただけのことであり、今では貸金業法により上限金利も設定されているため一昔前のような高金利での融資はできなくなりました。
現在利用しようかどうか検討している貸金業者がヤミ金かどうかは、金融庁の公式ホームページを確認することで見分けることができます。具体的には金融庁のホームページ上で登録番号を検索すればすぐに分かります。
また正規の貸金業者であれば、広告やホームページ上のどこかに登録番号が記載しているはずです。その記載自体がなければヤミ金の可能性が非常に高いため、なりすましヤミ金に騙されないように十分注意しましょう。

1-2.消費者金融の審査基準とは

審査という響きだけ聞くと、消費者金融から融資を受けるのはなかなかハードルの高いことのように感じてしまうかもしれません。ただ実際に消費者金融の審査では、利用者の返済能力を主として審査しています
ここで言う返済能力としては、例えば借入希望額が返済能力に見合っているかが見られることになります。返済能力の具体的な基準としては現在の年収や収入の安定性、加えて他社からの借入の有無や個人としての信用情報まで見られることになります。
またこれは法律上で決まっていることとして、借入を利用する場合では個人としての年収の1/3以内の金額までしか借りられないことになっています。この決まりのことを「総量規制」と言いますが、仮に借入希望額が年収の1/3以上になっている場合にはそれだけでほぼ審査落ちしてしまいます。
借入希望額を決める際には返済能力に希望額が見合っているか、年収の1/3以内に収まっているかを事前に確認しておくといいでしょう。

1-3.消費者金融を選ぶ際のポイントとは

これまで消費者金融を利用したことのない方であれば、どういった基準で選ぶべきか迷うこともあるかと思います。消費者金融を初めて利用する場合には、まず大手消費者金融会社の中から選んでみるといいでしょう。そして仮に大手消費者金融会社での審査で落ちてしまった場合には、その次の候補として中小消費者金融会社から選ぶことをおすすめします。

1-4.消費者金融を利用する際の注意点とは

消費者金融を利用する場合ではその利便性の高さが最大のメリットと言えます。ただし注意点が全くないという訳でもなく、以下の条件に該当する場合には消費者金融との相性はあまり良いものにはならない可能性があります。

①短期間での返済が難しいことがすでに判明している
②他社からの借入の返済に、消費者金融から借りたお金を充てようとしている
③収入が不安定で返済原資の確保が難しい

消費者金融の場合では金利の高さがあるため、利用するにせよ一時的な利用には留めるべきではあります。そのため中長期的に利用することが見込まれる場合には、消費者金融以外での資金調達の方法を検討する余地は十分あると考えられます。

2.大手消費者金融会社の特徴とは

この章では前章の消費者金融の基礎知識を踏まえた上で、次に大手消費者金融会社の特徴をそれぞれ紹介していきます。消費者金融会社の大手と言えばCMでもお馴染みの会社ばかりですが、実際に各社の情報となるとあまり知らない方もいるかもしれません。
大手消費者金融会社ではサービス面においてそれほど差異はないものの、会社ごとの特徴というのも確かに存在します。ここではそんな各社の特徴について、改めて確認しておきましょう。

2-1.アコム

テレビCMでもお馴染みのアコムは、融資の上限限度額が800万円と高めに設定されているのが特徴的です。融資限度額はなるべく高い方がいい利用者にとってはメリットに感じられるはずです。
またアコムはスピード融資へのこだわりが強いことでも知られています。例えば融資の審査は最短30分、カードの発行まで最短5分と謳っていることからもそのスピードの速さがうかがえます。加えてアコムではスマホでの手続きのみで融資を受けられるサービスもあり、利便性が非常に高い点も高評価です。実際にインターネット上の口コミを見ても「即日融資してもらえた」という喜びの声も多く、即日融資を希望している方にとっては非常にありがたい消費者金融会社となります。

2-2.アイフル

アイフルでは手続きをWeb上で完結できるだけでなく、自宅に郵送物も一切届かないため家族にバレる心配もありません。
またアイフルの場合では接客対応の良さに定評があるため、大手消費者金融会社ならではの対応力で初心者の方でも安心です。そして女性の方の場合では女性専用フリーダイヤルも利用できるため、男性の方と話すのが苦手な方でも安心して利用することができます。専門の知識を持つスタッフが丁寧に回答してくれるので、初めて消費者金融を利用することに不安を感じる方でも利用しやすい消費者金融会社となっています。

2-3.プロミス

三井住友銀行グループが手がけるプロミスは、知名度の高い大手消費者金融会社としてもよく知られています。自宅に届く郵送物はありませんし、カードローン専用カードもありません。また融資の手続きもWeb上で完結できるため、実店舗まで来店する必要もないので利便性は高いと言えそうです。
またプロミスの場合ではこれ以外にも利用者目線でのサービスを提供しています。例えばスマホアプリを利用して融資を受けることができるアプリローンや、カード発行なしでも融資を受けられるカードレスキャッシングなども実施しています。全国展開しておりなおかつ土日祝日でも融資の審査に対応しているため、初めての融資に挑戦する方にとっても嬉しいメリットが多い消費者金融会社となります。

2-4.SMBCモビット

大手消費者金融会社の一つであるSMBCモビットは、無利息期間こそないものの大手ならではの利便性の高さがあることは言うまでもありません。Web上で融資の手続きを完結できるだけでなく、自宅への郵送物や電話連絡も一切ないため家族にバレる心配はありません。
公式サイトによれば10秒の簡単審査を実施していることも謳っており、即日融資を望む方にとってはうってつけの消費者金融会社と言えるでしょう。

2-5.レイクALSA

レイクALSAは元々新生グループのサービスだったのですが、2018年に銀行カードローンから消費者金融へとサービス内容が変更されています。利用限度額こそプロミス同様500万円ではあるものの、初回契約日の翌日から借り入れ金額が5万円までに限り180日間無利息になるサービスが利用可能です。また大手消費者金融会社では珍しく、コンビニATM利用手数料が無料なのでその点でも利便性が非常に高いと言えます。

大手消費者金融では細かなサービス内容に若干の違いこそあるものの、一部の会社だけがサービスの質が格段に落ちてしまうといったこともありません。そのため大手消費者金融会社から融資先を選びたい場合には、自分が何を一番優先したいかで会社選びをするといいでしょう
例えば融資スピード重視であればアコムを選べばいいでしょうし、接客対応の良さを重視するのであればアイフルを選んでおけばまず間違いありません。大手消費者金融に自分が何を求めるのか、それを追求すれば自ずと条件の優先順位が見えてくるはずです。

3.中小消費者金融会社の特徴とは

大手消費者金融会社を5社取り上げたところで、この章では次に中小消費者金融会社の特徴について紹介していきます。中小消費者金融会社では大手と比べて情報量が少ない傾向にあり、自力で調べるとなるとかなり骨が折れます。ここではそんな中小消費者金融会社の一部をピックアップして紹介しておきましょう。

3-1.フタバ

中小消費者金融会社としては比較的知名度が高いフタバは、中小規模にしては珍しく30日間の無利息期間サービスを設けています。借入限度額は200万円と少なめですが、少額融資の場合であれば無利息期間のおかげでメリットが特に大きいと中小消費者金融会社と言えるでしょう。

3-2.スカイオフィス

中小消費者金融会社の中でもとりわけ利用限度額が50万円までと低いのが、福岡市にあるスカイオフィスです。
スカイオフィスでは14時までに審査の申請を済ませることで、即日融資を受けることもできます。スカイオフィスの場合ではインターネットで申し込みを完結させることができるため、利便性はまだマシな方だと考えられます。ただし利用限度額がかなり低い設定ではあるので、それ以上の金額を希望したい場合には他の消費者金融会社を探すべきでしょう。

3-3.セントラル

セントラルではキャッシング専用カードを発行しています。これは中小消費者金融会社としては珍しいことで、このセントラルのカードはセブン銀行のATMであればどこでも利用することができます。このことからセブンイレブンが近隣にあるという方の場合では利便性が高いと感じやすいでしょう。
中小消費者金融会社の多くが振り込みのみでの融資の対応が多い中、自動契約機での融資や女性専用のカードローンなどがある点はサービスが充実していると考えられそうです。またセントラルでは土日でも融資可能なため、平日働く方にとって非常に利便性が高いと言えそうです。ただし土日で即日融資できるかどうかは申し込んだ時間帯にもよるため、即日融資を希望する際にはなるべく早い時間帯に申し込むのが無難でしょう。

3-4.アロー

中小消費者金融会社では審査に時間を割く傾向があるものの、アローの場合では審査が最短45分で完了することもあると言います。中小消費者金融会社としては珍しくスピード融資に特化しているのが最大の特徴です。またアローでは借り換えローンも用意されているため、複数社の借入をアローでまとめることで月々の返済額を圧縮することができます。
限度額の上限は200万円までとそれほど高くないものの、即日融資を希望する方の場合では非常に理に適った消費者金融会社であると言えるでしょう。

3-5.AZ株式会社

AZ株式会社ローンの種類が比較的豊富なため、一般的なキャッシング以外にもさまざまなローン商品を提供しています。

・事業サポートローン
・不動産担保ローン
・自動車ローン
・おまとめローン など

AZ株式会社では利用限度額を300万円までに設定しているものの、基本的な金利を7〜18%に設定しています。ただ不動産担保ローンの場合では金利を7〜12%に引き下げており、各種ローンによっても貸付条件が微妙に異なります。
複数のローン商品を実際に見て検討したいという方は、自分で決めかねたら実際に相談してどのローン商品がいいか選ぶというのもいいかもしれません。またAZ株式会社では柔軟な審査に定評があるため、審査に受かる自信がないという方にもおすすめです。

3-6.キャレント

中小消費者金融会社の場合では利用限度額の上限が低く設定されているところが多い一方で、キャレントでは上限額が500万円とやや高めに設定されています14時までの申し込みであれば即日融資可能な場合もあったり、全国どこの銀行でも指定口座に振り込んでくれたりとサービスが割と充実しています。また指定口座からの自動引き落としにも対応しており、誰からもバレずに消費者金融を利用したい方にとってはうってつけのサービスと言えます。

3-7.アルコシステム

創業1983年という振込キャッシングの老舗であるアルコシステムは、金利が15〜20%とやや高いものの即日融資にも対応しています。またアルコシステムでは友達紹介キャンペーンとして、新規契約者の利用金額が15万円以上の場合に限り現金で最大1万円をプレゼントしています。この友達紹介キャンペーンについてはWeb限定キャンペーンとなるため、新規で契約者を紹介する際には必ずインターネット経由で済ませるように注意しましょう。

3-8.ダイレクトワン

スルガ銀行の傘下であるダイレクトワンは、中小消費者金融会社にしては珍しくキャッシング専用カードを発行しています。ダイレクトワンでは以下の銀行ATMで返済可能なため、返済のしやすさは中小消費者金融会社の中ではトップクラスを誇ります

・スルガ銀行ATM
・セブン銀行ATM
・ゆうちょ銀行ATM
・イオン銀行ATM
・プロミスATM など

ダイレクトワンで即日融資を希望するには実店舗まで足を運ぶ必要があるものの、最短30分のスピード融資は非常に魅力的ではあります。
またダイレクトワンでは必要書類として本人確認書類と、収入証明書(ダイレクトワンでの借入額が50万を超える、もしくは他社との借入総額が100万円を超える場合に限る)のみがあれば事足ります。最低限の必要書類のみで審査を済ませたいという方に適した消費者金融会社となります。

3-9.フクホー

AZ株式会社同様に柔軟な審査に定評のある中小消費者金融会社として、フクホーがあります。AZ株式会社とフクホーの場合では他社で審査落ちしてしまった場合でも審査に通過できた口コミもあるほどで、この2社でダメだった場合は消費者金融の利用を諦めた方がいいとまで言われるほどです
フクホーではフリーキャッシングの他にも借り換えローンもあり、複数社で借り入れしている場合にも月々の返済額を圧縮できる可能性があります。

3-10.ライフティ

中小消費者金融会社では利用限度額が低めに設定されているところが多いものの、ライフティでは利用限度額の上限が500万円と比較的高めに設定されているのがメリットと言えます。ライフティでは無利息期間として35日間が用意されていたり最低借入額を1,000円からでも対応してくれる点が特徴的です。
また返済方法としてセブン銀行ATMやネットバンクがあるため、中小消費者金融会社としては返済のしやすさは上位のクラスに入ると考えられます。

4.大手と中小では何が違うか

ここまで大手と中小消費者金融会社の一部をピックアップして紹介してきました。ただこの記事を読む方の中には、「大手と中小での違いが知りたい」と感じている方もいるかもしれません。この章では最後に、大手と中小消費者金融会社とではどういった点が違うのかに着目して解説していきます。

4-1.大手の方が審査スピードが速い

大手の審査方法としてはスコアリングシステムを採用しているため、中小消費者金融会社よりも審査が速い傾向にあります。ただし大手の場合ではほぼ自動で審査が完結されるのに対し、中小消費者金融会社では審査に時間をかけるため、場合によっては柔軟な対応をしてくれることもあります

4-2.融資額が大手の方が高い

大手と中小とで見比べると一目瞭然ですが、融資の上限額については大手の方が高い傾向にあります。中小消費者金融会社の方が限度額が低いため使い過ぎを防止することにも役立ちますが、借りられる金額に限りがあるためその点は一長一短と言えます。

4-3.中小だと借り入れや返済方法が限定されてしまう

大手消費者金融会社であれば借り入れ方法および返済方法ともに、複数の方法が用意されているものです。しかしその点中小消費者金融会社では借り入れおよび返済方法がかなり限られてしまうため、大手と比べると決して利便性が高いとは言えない部分もあります。

まとめ

消費者金融を利用して融資を受ける場合では、個人の信用情報まで事前に調べられることになります。万が一他社での借入額が多い、過去に事故情報が登録されているなどあれば、新たにお金を借りることができなくなる可能性もあります。
複数社からお金を借りている場合には借り換えローンの利用も検討し、どうしても審査落ちしてしまう場合にはどういった条件で引っかかっているのか改めて見直すことも時には大切です。