借り入れ

2020/01/06

公務員が借金したらお先真っ暗?周りにバレずに借金返済するには

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はじめに

近年では消費者金融の利便性の高さもあり、消費者金融に限らず各金融機関から借金をしている方が増えた部分はあります。一般職の方であれば借金をしていることについてそれほど危機感を抱くこともありませんが、公務員ともなると話は別です。公務員の場合ではクリーンなイメージじゃないと世間から厳しい声を浴びせられやすく、極端ですが「借金していることがバレてしまったらクビになる」とまで考えてしまう方もいるかもしれません。
実際に借金をしていることが周囲にバレてしまった場合、本当にクビにされるのでしょうか。またクビにされないにせよ自ら退職を志願した方がいいのでしょうか。この記事では公務員の方の借金に関する疑問を解決すべく、気になる部分についての回答と、周囲にバレずに借金返済するためのコツについて解説します。

1.公務員の借金はなぜイメージが悪いか

そもそも公務員だけなぜ借金をしていてはいけないのでしょうか。直近ではある学校の教職員間でのいじめが露呈し、加害者である教職員は世間から厳しい批判を浴びました。こうした明らかな「不祥事」ではないにせよ、公平な態度で誠実な対応が望まれる公務員だからこそ、周囲の視線が厳しくなりやすい傾向にあります
仮に自分の子供が借金まみれの先生に教えられていると知ったら、親はどう思うでしょうか。恐らく安心して預けられないはずです。
ある程度の信頼がなければ成立しない仕事だからこそ、公務員は個人のイメージが大事だと言えます。イメージダウンを招く要因の一つとして借金も考えられることから、世間的に「公務員は借金がバレたらクビになる」という間違った噂がネット上で散見されるのかもしれません。

2.公務員は実は借金しやすい?

実際に公務員として働いている方であれば周知の事実ではありますが、公務員を職業としている場合は副業をしてお金を稼ぐことができません。つまり不測の出費があると給料が不足しやすい職業であるとも言え、例えば冠婚葬祭費で出費がかさむだけでも一大事です。
また公務員の場合では勤め先である職場が絶対に倒産しないだろうという安定の信頼感があることから、実は借金しやすい下地が整っている部分もあります。また定時で帰れる場合も多いためプライベートの時間が他業種よりも多くその余暇をギャンブルに費やしてしまう方も実際に多いと言います
金融機関としても安定的な収入があり返済不能になるリスクの低い客にお金を貸したいことから、公務員は格好の貸出相手として選ばれやすいという訳です。また一社だけにお金を借りているだけならまだしも、中にはギャンブル好きの弊害として多重債務者になってしまう方もいます。こうなると収入源が限られている公務員では返済のしようがなくなり、遅かれ早かれ借金地獄で自己破産するしか道がなくなってしまうこともあるはずです。

3.公務員が借金をすることは悪いこと?

公務員というだけで周囲の目が厳しいことは仕方のないことではありますが、借金をするだけで本当にクビにされてしまうのでしょうか。結論から言えば、借金があるから即刻クビということは現実ではありえません。例えば勤め先に借金の督促の電話がかかってくれば周囲にバレてしまいますが、それでも督促があったことを理由に退職勧告を食らうことはほぼ考えられないでしょう。
むしろ持ち家やマイカーのローンが残っている方も多いので、必要分を借金として補っていても何ら不思議ではありません。借金した理由にやましいところがなければあまり気にせず、普通に過ごしておけばいいでしょう。

4.借金すると共済組合に影響が出る?

公務員限定の社会保障とも言える共済組合ではありますが、借金をしていると共済組合にも何らかの影響が出てしまうのでしょうか。共済組合以外で新たに借金を作った場合であっても、共済組合に何らかの悪影響が出ることはあまり考えられません。しかし逆に共済組合で新たに作った借金については、それ以外の金融機関から新規で借金をする場合に影響を与えてしまうことは十分考えられます
共済組合から借金している場合では、給料天引きで返済を続けている方もいるのではないでしょうか。給料天引きで返済しているとそれ以外にお金を動かすことが難しい側面もあるため、共済組合以外で借金を作る場合は返済原資をきちんと確保できるかどうか事前に確認しておいた方がいいかもしれません

5.公務員で借金地獄に陥ってしまったら

前述したように公務員の方では副業で稼ぐことができないため、借金を返済するお金を作ろうとまた新たに借金を作ってしまうという悪循環に陥りやすいです。
そして公務員の方の場合では他業種よりも金融機関がお金を貸してくれやすい背景があることから、多重債務者としてよほど重症の状態になるまでは割とすんなり貸してもらえます。重度にもなると生活を立て直すまでにかなりの時間と労力を費やすことになる訳ですが、公務員で借金地獄に陥ってしまった場合はどうやって状況を打開するべきなのでしょうか。
公務員に限らず自力での返済が難しくなった場合、多くの方が利用するのが債務整理です。この債務整理には任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4種類があります。債務整理について詳しく知らない方のために、以下でそれぞれの内容について簡単に確認しておきましょう。

任意整理
貸金業者に交渉し、借金を減額してもらう方法です。取引の当初までさかのぼり利息制限法の上限金利である15〜20%で再計算し(引き直し計算)、主には将来かかるはずの利息をカットしてもらったり遅延損害金の減額もしくは免除を合意してもらいます。債務整理の方法で唯一、裁判所での手続きがありません。
手続きが最も簡単な方法ではありますが成功率が高いとは言えず、また和解条件が厳しくなることもあります。

特定調停
貸金業者との和解交渉が難しい場合に、簡易裁判所に仲裁役をしてもらい返済条件の緩和をしてもらえないか目指す方法です。簡易裁判所によっては基準がまちまちなので望む結果にならないこともあります。また特定調停そのものに非協力的な貸金業者があることは、事前に知っておいた方がいいかもしれません。

個人再生
現状抱える借金の返済が難しいことを裁判所に認めてもらい、減額した上で3〜5年かけて分割返済していく方法です。高価な資産を処分せずに借金を大幅に減額することができ、5,000万円以下の借金であれば1/5まで減額することも可能です。

自己破産
債務整理の中でも最も有名なのが、借金の返済義務をなくしてくれる自己破産です。自身の資産がないことを裁判所から認めてもらい借金を免責してもらう訳ですが、20万円以上の資産についてはよほどの事情がない限りは処分しなければならなくなります。
上記の内容からも分かるように、債務整理の方法によって借金をいくら減らせるかが違ってきます。ただ借金の減額分が増えるほど弊害となるデメリットもかなり重たいものになってきます。

実際に債務整理する上で知っておきたいこととしては二点あり、一つ目は債務整理をすると信用情報機関に事故情報が一定期間は登録されてしまうということです。これにより新規でクレジットカードを作れなくなったり、各種ローンを組めなくなってしまいます。
そして二つ目は債務整理をすると、一定期間後に官報に自分の情報が掲載されてしまうということです。官報は見ようと思えば誰でも見られるものなので、債務整理をしたことが必ずしもバレないとは言い切れません。しかし官報への掲載は個人再生および自己破産をした場合にしか該当しないため、任意整理や特定調停を選んだ場合には無関係と言えます。

6.周囲にバレずに返済を続けるためには

公務員として長く働き続けるためにも、周囲からのイメージダウンを予防しつつ借金返済は続けていきたいものです。そうなると周囲にバレずに返済を続けていきたいと思うのも当然の話ですが、具体的にはどのように対策していけばいいのでしょうか。

6-1.地道に返済していく

一番バレずに済む方法としては地道ではありますが、コツコツと返済を続けていくことです。借金も返済していればいずれは完済できるため、よほどの金額でもない限りはあえて何もせず現状維持しておいた方が無難ではあります。

6-2.借金を一本化する

一社からだけでなく複数社から借金している場合、まずは借金を一本化することを優先しましょう。借金を一本化すれば余分な利息を支払わずに済みますし、借金の返済スピードが結果的に上がります。

ここまでの内容で借金を減額する方法として債務整理を前述しましたが、債務整理はあくまでも最終手段くらいに考えておいた方がいいでしょう。債務整理してしまうと3~10年は事故情報が残るため、新規での借金は作れませんしクレジットカードも手放さなければならなくなります。
そうなると公務員の方の場合では本業の収入だけで生活しなければならず、場合によっては不便な感覚を覚えることもあるでしょう。本来であれば重度の多重債務者になるまでに何らかの手を打つべきであり、自律できる範囲でお金を借りるべきであることを忘れてはなりません。

まとめ

公務員の方が借金があることを理由にクビにされることはほぼありえないものの、金額が大きすぎると返済する自分が苦労することになります。借金自体は使い方次第では生活を豊かにもしてくれますが、その一方で過度に頼ると自分の生活を脅かすものにもなりかねません。借金を利用する際には自力で返済できる程度に留め、自ら借金地獄へと落ちるような使い方をしないように常に自律することが肝心です。

ただしどうしても自律できないという場合には、借金を返済し終えた時点で消費者金融のローンカードの解約手続きをして処分してしまうのも一つの方法です。借金地獄にはまってしまうと生活の立て直しを図るのがかなり困難になるため、借金の返済が長期間に及んだり返済のせいで生活が困窮する場合には、そうした強硬手段に出てでも借金することを未然に防ぐことも時には必要かもしれません。