カードローン

2019/08/01

浪費家は要注意!リボ払いの注意点と知られざる落とし穴とは?

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はじめに

日頃の生活における買い物でキャッシュだけでなく、クレジットカードを利用しているという方は多いかと思います。クレジットカードの支払い方法にも一括払いや分割払いの他にも、リボ払いという比較的新しい支払い方法があります。リボ払いは毎月一定額で支払いが済むため非常に便利な一方で、使い方次第では思わぬトラブルに巻き込まれる事態にもなりかねません。

この記事ではそんな買い物の支払いに便利なリボ払いの注意点と、世間的にあまり知られていない落とし穴について解説します。これからリボ払いで買い物しようかと検討中の方には大事な知識が身につくので、本格的にリボ払いで支払い始める前にぜひ一度目を通してみてください。

 

1.リボ払いとはどんな支払い方法なのか

この記事を読んでいる方の多くが、そもそもリボ払いの詳しい内容を知らないかもしれません。この章ではまずリボ払いとはどのような支払い方法であるかを確認しておきましょう。

リボ払いとは「リボルリング払い」の略称であり、主にクレジットカードの支払い方法の一種として知られています。全ての利用金額を一回で支払い切る一括払いや、会計時に指定した回数で支払う分割払いとは違い、リボ払いでは毎月決められた金額を定額で支払うことができます。例えば毎月の支払いを5,000円に指定した場合には、利用残高がなくなるまで5,000円で支払い続けるといったイメージです。この定額については元金プラス利息の合計金額という内訳になります。

もちろん利用金額が大きいほど支払い期間は長引きますし、クレジットカードの種類によっても利用可能なリボ払いの種類が異なります。利用残高によって月々の支払い金額が決められているクレジットカードもあるので、必ずしも金額指定できるとは限りません。

つまり分割払いでは支払い回数が固定で支払い金額が変動する一方で、リボ払いでは支払い金額が固定で支払い回数が変動するというイメージです。これだけ聞くとリボ払いはお財布に優しい支払い方法かのように感じられますが、実は使い方次第では借金が膨れ上がることにもなりかねません。

2.リボ払いの注意点

リボ払いは毎月の支払いが定額で済むため、確かにお財布からの出費が安く抑えられる支払い方法ではあります。しかしリボ払いを実際に利用するにあたり知っておいてほしい注意点がいくつかあり、安易に利用してしまうと後述する落とし穴に見事にはまってしまうリスクもあります。

この章では次に、リボ払いを利用する際に注意すべきポイントについて解説していきます。

2-1.リボ払いは返済総額が大きくなりやすい

前章で分割払いとリボ払いを比較しましたが、支払い回数を指定できる分割払いと違いリボ払いは支払い回数が変動していきます。支払い金額が一定額あるため、それが全て元金として支払われていると勘違いしている方も実際に多いです。しかし本当のところはそんなことはなく、利用残高が増えれば増えるほど支払い金額における利息の比率が高くなってしまいます。

利用残高が増えたにもかかわらず少額のまま返済していると元金が減りませんし、気付いた時には利息ばかりが支払われていて元金が一向に減らないという事態にもなりかねません。

リボ払いは支払い金額を固定できるという便利さがある反面、実は支払い回数が増え続けて支払い総額が膨らんでしまう悪循環に陥りやすいと言えます。

2-2.リボ払いの支払い遅延の恐ろしさ

クレジットカードは自分のお金がない状態でも買い物ができるという利点がありますが、言うなればこれは他人のお金を借りて買い物をしているのと同義です。借金という体裁はとっていませんが、借金している状態にも近しいです。

そんなクレジットカードは、たとえ定額払いができるリボ払いであっても支払い遅延を起こしてしまった場合には恐ろしい顛末を辿ります。

例えばあなたが毎月引き落とされるはずのお金を指定口座に入れていなかった場合、まずクレジットカードの利用金額は正常に引き落とせないことになります。そうなれば支払い期日の数日後にクレジットカード会社から電話連絡があり、ここで今月分の支払いが正常に完了していないことを伝えられて、返済期日を再調整するよう要求されます。仮に振込が遅れただけであればその旨を伝えた上で、返済予定期日を再調整して振込を間に合わせればそこまで問題にはなりません。

またクレジットカード会社からの電話連絡に応じなかった場合には、登録した住所宛に支払督促の文書が届きます。この時は表面上では支払督促と分かる文言は見当たりませんが、書面の内容は上記と同じく、新たな支払い期日までに振込を完了するように要請する旨が書かれています。

ただそれでも電話や書面での支払督促を無視していると、今度は支払い方法の変更を促す書面が届きます。それでもなお支払いに応じない場合には、利用者にクレジットカード会社まで連絡するよう促す電報が届きます。この電報についてはポストに投函できないため、放置すると家族にクレジットカードの支払い遅延を起こした事実が露呈してしまいます。

そうして数ヶ月間にわたり支払い遅延を起こしてしまった場合には、信用情報機関のブラックリスト入りが決定します。

ブラックリストに載ってしまうと、新規でクレジットカードを作ることやローンを組むことができなくなります。特にこの信用情報のブラックリストは5年間は保持され、日常生活の色々な部分で制約を受けることになってしまうことは事前に知っておいた方がいいかもしれません。

 

3.リボ払いの知られざる落とし穴とは

毎月の支払いが一定額で済ませられるリボ払いですが、利用次第では思わぬ落とし穴にはまることがあります。それがリボ払いから始まる借金地獄です。

仮にリボ払いであれば定額でいくらでも買い物できると思い込み、利用上の注意点も特に調べないまま安易にリボ払いを選択した人がいたとします。するといくらクレジットカードを利用したところで月々の支払いは自分の決めた金額だけで済むため、その人はさらに買い物をして利用金額を増やしていきました。

そしてカード利用明細として届く書面にも目を通さず、気付けば支払い残高が一定額以上になり毎月の支払い金額が増えてしまう事態へと発展してしまいます。そして利息ばかりが支払われて元金にはほとんど戻っていないこと、実は利用手数料までかかることをその段階で知ってしまったとしたらどうでしょうか。気付けば借金地獄にはまっているのと同じ状態になるのです。

そこでリボ払いに設定していたクレジットカードの利用残高をとにかく減らすため、消費者金融から重ねて借金してしまうという人も割と多いです。リボ払いを早く終わらせようと多重債務者になってしまうのですが、それでもなお支払いができなくなった場合は最悪、自己破産してしまう他に選択肢がなくなることもあります。

リボ払いを利用する上ではなるべく支払う金額を多めにして利用残高を減らすことで、利息も減り結果的に支払い総額を安く抑えることができます。またリボ払いによる買い物の回数を制限することでも、支払い金額を抑えることが可能です。

 

4.リボ払いでおすすめの支払い方法とは

リボ払いではいくつかの支払い方法がありますが、おすすめとしては「元金定額払い」もしくは「元金定率払い」が挙げられます。

元金定額払いでは支払い金額の全てを元金の支払いに充てることができます。もちろん利息も合わせての合計額となるので、支払い金額を1万円に設定した場合には若干足が出てしまいます。

それに対して元金定率払いでは、利用残高に合わせて返済額が変動します。ただ定率で決められた金額の全てを元金返済に充てられるため、総額としては利息の支払いを安く抑えることができます。

逆にリボ払いの借金地獄に陥りやすい支払い方法になりやすいものとして、「元利定額払い」や「元利定率払い」があります。名前自体が一文字違いでややこしいかもしれませんが、これらの支払い方法では元金と利息合わせて指定した支払い金額になるよう計算されます。例えば月々の支払いを1万円に設定したら、1万円に収まるよう元金と利息の割合が決定されることになります。

これらの支払い方法では利用残高が増えるほど利息の割合が高くなり、結果的に元金が全然戻っていかないという事態にも陥りかねません。名前がかなり似ているのでややこしいですが、クレジットカードでリボ払いを利用する際には元金定額払いか元金定率払いのどちらかを選択することが賢明と言えます。

5.借金地獄から抜け出すには

ここまでリボ払いを利用する上での注意点やその落とし穴について紹介しましたが、現時点ですでに借金地獄にはまってしまったという方向けにおすすめの対策についても紹介しておきます。

まずは現状リボ払いをしているクレジットカードよりも、低金利で利用可能なクレジットカードに移行するという方法があります。リボ払いの年利差により支払い総額が安く抑えられる可能性があり、毎月の支払い額を安くすることもできるかもしれません。

また複数のクレジットカード会社やローン会社を利用している場合には、おまとめローンで債務をまとめてしまうという方法もあります。債務をまとめるだけでも、適用される金利が下がる可能性があります。

あるいはリボ払いの支払い金額を増額することで、金利負担を最小限にすることができます。毎月の金銭的負担は大きくなりますが元金に戻る割合も増えるため、結果的には支払い期間も短く済ませることが可能です。

 

まとめ

リボ払いは自ら使い方をコントロールすれば非常に便利な支払い方法ではありますが、浪費家タイプの人が利用すると非常にリスクが高くなってしまいます。

買い物をしている感覚が薄くなり使い過ぎる傾向にあるので、リボ払いを選択する際には支払い方法からその利用規約まで細かくチェックしておき、計画的に使うことが求められます。