その他
2019/08/01
ビジネスローンの審査方法と通過するためのコツを徹底紹介
資金調達でお困りの方!
様々な資金調達方法をご用意してお手伝い致します。
↓↓↓↓まずは無料相談↓↓↓↓
はじめに
会社が資金調達する方法の一種として融資がありますが、銀行融資ともなると審査が厳しく審査落ちしてしまうことも少なくありません。銀行融資で審査落ちして上手くいかないという経営者の方は、ビジネスローンに申し込んでみることで活路が開ける可能性があります。
この記事ではそんなビジネスローンの審査方法と、審査に通過するためのコツについて解説します。会社経営のためにどうにかしてお金を借りたいという方は、この記事の内容を参考にしてみてください。
1.ビジネスローンとは何か
メガバンクや地方銀行のような銀行融資に主眼を置いて資金調達の方法を考えてきた方にとって、ビジネスローンという言葉はあまり身近ではないかもしれません。この章ではまずビジネスローンとはどういったものであるかを簡単に紹介しておきます。
ビジネスローンとは一言で言うと、金利設定が高く設定された事業者向けのローン商品となります。銀行のような金融機関でもあるにはありますが、ビジネスローンに注力しているのは主にノンバンクと言われる消費者金融となります。とはいえビジネスローンを最初に提供したのは銀行で、「融資基準に満たないとされる中小企業向け」に始めたのがきっかけです。
ビジネスローンの特徴としては、①審査基準を緩くするために金利設定が高い、②審査の自動化によりコストを抑えるといったものが挙げられます。つまり金利を高くすることで審査が緩くなっているため、銀行が手がける「プロパー融資」よりもはるかに審査基準が低いことで知られています。
銀行融資やローン商品のどちらについても言えることですが、お金を貸すという行為には必ず「貸し倒れリスク」が常につきまといます。この貸し倒れ率が上昇してしまうと利益がないどころかマイナスになり、金融機関の経営さえ危うい状態に追い込まれてしまいます。
そのため銀行やノンバンクといった金融機関は一定の利益を上げるため、低金利にする代わりに審査基準を厳しくしてお金を貸し出す企業を厳密に選別するか、もしくは金利を高く設定して審査基準を緩くしておき利息で利益を稼ぐかという二択を迫られるという訳です。
一般的に銀行のプロパー融資では1〜5%の年利に収まるところが、ビジネスローンでは以下のような金利設定となっています。
・銀行主体のビジネスローン:年利5〜10%
・ノンバンク主体のビジネスローン:年利5〜15%
利益率がそれほど高くない中小企業でも利用可能なようにしたローン商品、それがビジネスローンです。
2.ビジネスローンの審査方法
ビジネスローンでは審査にかかるコストを抑えるため、「スコアリングシステム」を導入しています。このスコアリングシステムとは申込内容、信用情報、決算書情報などのデータ入力を済ませることで、審査の可否やその上限金額、融資可能な金利を自動的に算出してくれるプログラムのことを指します。
ただスコアリングシステムが自動的に算出してくれる内容にはきちんと根拠があります。過去の膨大なデータを参照することで、類似するデータを持つ会社への過去の貸し出し実績を調べ、そこから推定貸し倒れ率を算出する手筈となります。
つまり理論上で「推定貸し倒れ率<金利」になれば、ビジネスローンでの利益がマイナスになることはありません。またここで言う金利とは、銀行やノンバンクが損をしないだけの利益を金利換算して推定貸し倒れ率に上乗せする形で決定されています。
そのため推定貸し倒れ率が高すぎるあまり金利設定が法定上限金利を超えてしまった場合には、ビジネスローンの上限金額を超えてしまうため審査落ちという結果になります。
スコアリングシステムの主な流れとしては以下のようになります。
①審査担当者が会社の必要情報をデータ入力する
②入力された情報を元に、類似会社の過去の貸し出し実績を見つける
③類似するデータの企業群全体での、貸し倒れ率を計算する
④入力済みの会社の推定貸し倒れ率を計算する
⑤「推定貸し倒れ率+ビジネスローンの利益」で、金利設定をする
⑥ビジネスローンの法定金利内に収まっていれば融資可能と判断される
スコアリングシステム自体はパソコンにより自動算出されるため、審査にかかる時間そのものは数秒程度です。たたパソコンでのスコアリングが完了した後に審査担当者が上長に報告をし、最終的な判断についてはアナログ対応です。ただそうは言っても審査の可否が決定されるまでの時間は銀行融資よりもはるかに短く、最短即日融資が可能になります。
決算書2期分という必要書類はあるものの、面談と書類審査を通過できなければ審査落ちさせられる銀行融資に比べれば、審査通過のハードルはかなり低いものであると言えるでしょう。
3.スコアリングシステムで重視される内容
スコアリングシステムではデータ重視の審査となるため、決算書の数値が特に重要です。ここで決算書の中でもビジネスローンで重視されやすい数値について、以下で紹介しておきましょう。
3-1.返済能力を評価する数値
ビジネスローンであっても返済能力を重視しますが、返済能力を評する数値として見られるのが「①債務償還年数」と「②インタレスト・カバレッジ・レシオ」です。
①債務償還年数は「債務償還年数 = 有利子負債 / (営業利益 + 減価償却費)」という計算式で求められ、優良企業で3年以内、良好な企業では5年以内になると言われています。
②インタレスト・カバレッジ・レシオは「インタレスト・カバレッジ・レシオ = 営業利益(+受取利息配当金) / 支払利息(+手形売却損)」という計算式で求められます。優良企業では20倍以上、良好な企業では10〜20倍になると言われています。
3-2.安全性を評価する数値
会社経営の安全性を評価する数値としてはいくつかありますが、以下のようなものが挙げられます。
①当座比率は「当座比率 = 当座資産(現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券) / 流動負債」で求められ、優良企業では100%を超えると言われています。
②流動比率は「流動比率 = 流動資産 / 流動負債」で求められ、優良企業では200%を超えると言われています。
③自己資本比率は「己資本比率 = 純資産 / 総資産」で求められ、優良企業では40%を超えると言われています。
④固定比率は「固定比率 = 固定資産 / 純資産(自己資本)」で求められ、優良企業では100%以下になると言われています。
⑤固定長期適合率は「固定長期適合率 = 固定資産 / ( 固定負債 + 純資産 )」で求められ、優良企業では100%以下になると言われています。
3-3.収益性を評価する数値
会社の収益性を評価するための数値としては、「①売上高経常利益率」と「②総資産経常利益率」があります。
①売上高経常利益率は「売上高経常利益率 = 経常利益 / 売上高」で求められ、優良企業では4%以上、良好な企業で3〜4%になると言われています。
②総資産経常利益率は「総資産経常利益率 = 経常利益 / 売上高」で求められ、優良企業では15%以上、良好な企業で9〜15%になると言われています。
決算書の数値には会社経営の現状や今後の課題が見え隠れするため、審査基準が緩いとされるビジネスローンであっても重視しています。そのためビジネスローンの審査に確実に通過しようとすると、決算書の数値をできる範囲で改善しておくことが会社としての努力目標と言えるでしょう。
4.ビジネスローンで審査通過するためのコツとは
金利が高い代わりに審査基準が緩いとされるビジネスローンですが、何の対策もしないままでは審査落ちしないとも限りません。この章では最後に、ビジネスローンで審査通過するためのコツについていくつか紹介しておきます。
4-1.知名度の低いビジネスローンから申し込む
スコアリングシステムでは過去実績として記録されている会社のデータが膨大であればあるほど、審査が厳しくなる可能性が高いです。そのため規模の大きいメガバンクやネット銀行が実施しているビジネスローンでは、決算書などの数値次第では審査落ちしてしまうリスクも十分考えられます。
審査通過しやすいビジネスローンを優先するのであれば、中小規模のノンバンクが主体となるビジネスローンから申し込んだ方が審査に通過しやすいことが言えます。ただし闇金業者のような明らかに怪しいものは避けて、知名度の低い中小ノンバンクだけを選別する必要はあります。
4-2.アナログ対応の中小ノンバンクが狙い目
上記でも中小ノンバンクの審査が緩い可能性があることを指摘しましたが、中にはスコアリングシステムを導入せず全ての審査をアナログ対応しているところもあります。
そうしたアナログ対応のノンバンクであれば、競合他社との優位性や市場の将来性、さらには経営者としての熱意を審査担当者に直接訴えられます。決算書類の内容が芳しくないという場合には、アナログ対応で審査している中小ノンバンクを探すことも選択肢の一つです。
4-3.融資上限額の大きいビジネスローンを選ぶ
融資希望額を少額に設定するというのも審査通過するためには必要ですが、融資上限額が大きく設定されているビジネスローンをあらかじめ選択することで、審査を通過しやすくなる可能性があります。
融資上限額が大きいビジネスローンであれば融資希望額が相対的に小さくなることもあり、推定貸し倒れ率が低く算出されやすくなります。上限額ギリギリの希望額にしてしまうと推定貸し倒れ率が高くなるため、いくら審査が緩いビジネスローンでも審査落ちする可能性が高くなります。
まとめ
ビジネスローンの審査基準は一般的な銀行融資に比べると確かに緩いですが、決算書などの数値が悪ければもちろん審査落ちすることもあります。同時に複数のビジネスローンを申し込んでしまうと、連続して審査落ちした場合にブラック企業と登録されるリスクがあるので要注意です。
スコアリングシステムではどういった数値が重視されるかを理解した上で、アナログ対応のビジネスローンはないかなどの情報収集をしつつビジネスローンを逐一検討していきましょう。