借り入れ
2018/05/23
自転車操業の改善策 お困り経営者様への資金調達方法
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皆さんは知っているでしょうか?国税庁の調査によると、「法人250万8,852社のうち欠損法人は168万8,550社で、その割合(欠損法人割合)は67.3%」ということがわかっています。
つまり、日本にある会社の7割が赤字経営になっているということです。
また、皆さんもご存知の通り、日本の国家ですら900兆円の借金を抱えていると言われています。
会社として考えたら非常に大きな赤字です。ただし、赤字を抱えているからといって日本が潰れてしまったり、大企業が倒産してしまうということはなかなかありません。
ですが、中小企業の場合は違います。赤字経営を続けていくことで会社は自転車操業状態となり、やがて会社は倒産せざるを得ない状況になってしまうかもしれません。
では、自転車操業を抜け出すにはどのような方法を考えれば良いのでしょうか?
この記事では、自転車操業の危険性やその原因、自転車操業を抜け出すための具体的な改善策を、経営者様に向けてご紹介します。
1.自転車操業とは?
自転車操業とは、会社の利益を仕入れ金や設備投資などの支出にすぐに使ってしまうため、赤字状態で行われる資金運用です。自転車操業になってしまうと、
- 操業を止めてしまうと会社が倒産してしまう。
- 操業を続けていても、利益はほとんどない。
という袋小路に陥ってしまいます。多くの経営者は会社を延命させるために、赤字になるとわかっていても操業を止めることはできません。
自転車操業という言葉の由来は、
「漕いでいなければ倒れてしまう」
「漕ぎ続ければいずれ、疲れて止まってしまう」
といった自転車の性質に似ていることから自転車操業と言われています。
では、このような自転車操業を続けていくとどのようなことが起きてしまうのでしょうか?
2.自転車操業の危険性
自転車操業による資金運用には様々な危険性がありますが、最終的には倒産に陥ってしまう場合が多いです。では、自転車操業のどんな影響が会社を倒産に追い込むのでしょうか?ここからは自転車操業による危険性をご紹介します。
2-1.自転車操業でトラブルが起きると借金を作ることになる
自転車操業を安定して続けることができれば、利益を得ることはありませんが、借金を作ってしまうこともありません。
しかし、ビジネスではどんなことが起きるかはわかりません。一度でも想定する利益を下回ってしまった場合、会社に資金がないために次の仕入れ金を確保することができなくなります。
仕入れ金がなければ、会社は利益を出すことはできません。その場合借金を作ってでも仕入れ金を生み出し、収入を得なければいけません。
ですが、借金をして仕入れた商品の利益も次の仕入れ金として使わないといけないため、途中で大きな利益を生んだり、会社の資金が増えなければ中々借金を返すことができなくなってしまいます。
自転車操業による経営は、常に借金を抱える危険性を考えておかなければいけなくなるのです。
2-2.資金がないため、雇用ができなくなる
借金を作ってしまうと、その返済のために資金を使うことになるため、従業員に給料を支払えなくなったり、十分な待遇ができなくなってしまいます。それが原因で従業員が少なくなってしまえば益々会社は回らなくなっていきます。
2-3.資金がないため、新たな事業ができなくなる
自転車操業から抜け出すために、新しい事業で利益を生み出そうとしても、初期投資の費用を用意できません。このような場合、いつまでも利益を増やすことができず、自転車操業を続けることしかできなくなります。
2-4.借金が増えると多重債務に陥る
借金を作ってしまうと、必ず金利がつきます。金利は、時間がたてばたつほど高くついてしまいますが、自転車操業をしている経営者にとって、借金を返済する資金はありません。やがて返済日になると、借金を返すために新たに借金をする必要が出てきます。このような泥沼状態に入ってしまうと抜け出すことが難しくなってきます。
2-5.借金がかさみ、倒産する
やがて多重債務を抱えることになってくると金利が膨れ上がり、到底返せないような返済額になってしまいます。また、金融機関からの信用を失うため徐々に借入ができなくなっていき、最終的には金利の高いヤミ金などに手を出さなくてはいけないケースも出てくるでしょう。そのような場合には倒産するしか選択肢はありません。
このように、自転車操業を続けていると、たった1度の資金不足でも借金による倒産まで繋がってしまう可能性があります。では、どのような方法で自転車操業を改善することができるのでしょうか?
3.自転車操業を抜け出す方法
自転車操業を抜け出す方法は、簡単に言うと2つあります。
- 収入の範囲内で支出を抑える。
- 支出を大きく上回る収入を生み出す。
つまり、【収入>支出】の状態に戻すことがシンプルな解決方法です。そのような状態にするためには具体的にどのような方法をとるべきなのでしょうか?
3-1.自転車操業に気づくこと
自分の会社が自転車操業に陥っていることを認識しなければいけません。自転車操業に全く気付かなければ、対策を考えたり収入や支出の見直しをすることすらできません。まずは、自社が自転車操業に陥っていないかをしっかりと見極めましょう。
3-2.支出を減らす・借金を減らす
資金運用を改善する際に、すぐに行わなければいけないことは支出を減らすことです。なぜなら支出の無駄を省くことは、収入を増やすことよりも簡単で、すぐに実践することができるからです。下記の項目の中にできるものがあればすぐに取り組んでみましょう。
①仕入れ金や、その他の出費を見直す
自転車操業の主な理由は仕入れ金に利益のほとんどを割いていることです。それならば、仕入れ金を減らすことができれば、会社に利益が生まれ、自転車操業から脱却することができます。
仕入れている商品やサービスが違う業者から安く買えないか、代替できるものはないかをもう一度見直しましょう。
また、経費にどのようなものが使われているかを確認しましょう。資金を運用する上で、自社の資金がどのように使われているかしっかりと把握できているでしょうか?必要のない出費を減らすことができればそれだけ会社の資金として運用することができます。
②借金を低金利のものに切り替える
会社を経営するための資金を手に入れる方法はさまざまですが、今ある借金を低金利のもので借り換えることで会社としての支出を減らすことができます。
- 低金利ー銀行などの政府の金融機関
- 高金利ークレジットカード会社や消費者金融などの融資専門の金融機関
- 返済不要ー助成金や補助金、ベンチャーキャピタルなどの出資
もし、あなたが高金利の借金を抱えているのであれば、銀行をはじめとした低金利の金融機関に切り替えることができないかを検討してみましょう。審査が厳しかったり、審査期間が長かったりとデメリットもありますが、低金利の金融機関から融資を受けた方が長い目で見ると断然有利です。
また、もし条件に当てはまるものがあれば、助成金や補助金の検討もしてみましょう。助成金や補助金は国から受けられる支援金であるため返済の必要はありません。ただし助成金や補助金については年度途中でも受付が締め切られたり廃止される可能性もあるため、助成金や補助金について詳しく知りたい場合は公式ホームページなどでこまめに確認しておくことをおすすめします。
③借金をまとめる
複数の借金を抱えている場合には、おまとめローンを活用して借金を一本化することで返済の負担を減らせます。返済先が1つにまとまることによるメリットとしては以下の通りです。
- 返済先が一つになることで、返済がしやすくなる
- ・返済日が統一されるので、期日忘れによる延滞を防止しやすい
- 毎月支払う利息の金額が抑えられる
- 最終的な返済総額が少なくなる可能性が高い
日常的に複数の借金について考えなければいけないというのは、経営者の方にとって精神的な苦痛が多くなります。つまり分かりやすく借金を一本化することは支出を抑える手助けになるだけでなく、今後の借金返済の見通しを保つためにも有効な手段であると言えるでしょう。
④売掛金を素早く現金化し、借金を作らない
「自社にある債権を現金化できれば、借金を作らずにすむのに債権の現金化が間に合わない」このような問題はファクタリングサービスを利用することで解決できます。
ファクタリングサービスとは、現金化されていない売掛金をファクタリング会社が現金で買い取るサービスです。このサービスでは借金を作ることがないため、安心して資金繰りをすることができるようになります。ファクタリングの場合では自社が所有する売掛債権を現金化する方法となるため、自社の借金を増やさず資金調達できるという点が最大のメリットです。
ただしファクタリングの場合では2社間あるいは3社間のどちらを選択するかによっても、そのメリットやデメリットが異なります。ファクタリングについてもっと詳しく知りたいという方は、下記の記事を参考にするといいでしょう。
⑤債務整理を行う
これは最終手段ではありますが、借金をどうしても減らせない状況の場合であれば債務整理を行うのも一つの方法ではあります。
例えば任意整理の場合では信用情報機関に5年程度の事故情報が登録されてしまうものの、会社を手放さずに借金だけを一部減額することができます。
ただし減額程度では会社の借金をどうにかできないという場合には、自己破産をして借金を免除してもらう他ありません。この自己破産の場合では20万円以上の価値がある資産については、全て放棄しなければなりません。また10年間は事故情報が登録されてしまうので、クレジットカードや携帯電話といった各種ローンは全て組めなくなってしまいます。
債務整理まで行ってしまうとメリットよりデメリットが多くなってしまうため、まずはおまとめローンやファクタリングなどを活用して会社の経営を早期に立て直すことが先決です。
3-3.収入をふやす
支出を見直すことで、資金繰りに少しでも余裕が出てきたら、次に収入を増やす必要が出てきます。しかし、そのために多額の投資をしたり大きな資金を動かしてしまうことはお勧めできません。できるだけ、ローコストハイリターンを心がけた計画を考えましょう。
①少額の初期投資で始められる事業を考える
最近では少額の投資でも大きな成果を上げられるビジネスが多いです。中でもネットビジネスであれば初期費用も少額で済んだり、運用の手間も省けることが多いです。自社の強みを生かしてどのような事業が始められるかをもう一度検討してみましょう。新しいチャレンジをする際には、まずは「小さく始める」ことを意識して、軌道に乗った際に力を入れていきましょう。
②働き方を見直し、従業員の生産性を上げる
従業員の生産性を上げることでも大きな利益を出すことができるようになります。自社の従業員が無駄な仕事をしていないかもう一度見直してみましょう。設備投資などをすると多くの費用がかかりますが、マニュアルの見直しや、コンサルタント雇用などであれば少額の投資で利益を出せるようになる可能性が高いです。
ここまでの自転車操業を抜け出す方法はいかがだったでしょうか?すぐに解決できそうな一つずつ順番に解決していきましょう。
ですが、まだ根本的な解決には至っていません。自転車操業に陥ったのには必ず理由があります。その原因を突き止めて二度と起きないように対策をとることが最も重要です。では、二度と自転車操業に陥らないためには日頃からどのような対策を取れば良いのでしょうか?
4.二度と自転車操業にならないために
4-1.自社の資金状況をしっかりと把握する
自転車操業の最大の原因は、自社利益の過信です。どのぐらいの利益を得られるか具体的な数字を把握しないまま、会社を運用している状態が続くために収入よりも支出が上回っていることに気づきません。それでは自転車操業になってしまうのも無理はないですよね。
自社の具体的な資金状況をしっかりと把握することで、そのような思い込みによるトラブルは改善することができます。
4-2.最低でも3ヶ月先までの資金計画を作る
もし、資金計画が作成されていないのであれば、すぐに作ることをお勧めします。なぜなら資金計画がない場合、「今月さえ利益を出せればいい」という考えになってしまい、気付かぬうちに自転車操業になってしまう確率も上がってしまいます。
しかし、3ヶ月先までの資金計画を作ることで、予期せぬトラブルに備えたり、今後の見通しが持てるようになります。見通しが立っていれば3ヶ月後も利益を出すためにどのような行動をすれば良いかが明確になってきます。
4-3.収入よりも支出が多くなってしまった時にはアンテナを張る
支出がかさんでしまった場合にはすぐに対策をとりましょう。「なぜ支出が多くなってしまったのか」「なぜ収入が少なかったのか」原因を明らかにすることでとるべき対応が明確になります。また、そのような対応は早ければ早いほど効果的であるため、常に資金状況にはアンテナを張って、迅速な対応を心がけましょう。
5.自転車操業に陥る経営者の特徴とは
ここまで自転車操業にならないための方法を中心として解説してきましたが、同じ会社経営者であるというのになぜ自転車操業に陥る経営者とそうでない方とが分かれてしまうのでしょうか。その分岐点は経営者としての視点にありました。
5-1.自転車操業する経営者は利益のことしか考えない
自転車操業する経営者とそうでない方との違いについて端的に述べれば、自転車操業する経営者の方ではあくまでも自社の利益のことしか考えない傾向にあります。
つまりどういうことかと言うと、短期的に利益が上がることばかりを優先する一方で、長期的に利益が上がるであろう努力については二の次、三の次にしてしまうということです。
もちろん会社として経営している以上は自社の利益を追求しなければなりません。しかし実際に目先の利益ばかりを追求することの全てが良い結果に直結するとは限りません。
ここでその具体例について確認しましょう。
例えば自社で商品を製造して販売すると仮定しましょう。
短期的にどうしても利益を上げたいと考えた場合、その商品のクオリティには多少目をつぶり商品の販売数を上げることだけに注力する方が多いのではないでしょうか。
またクオリティの低い商品を販売した場合、恐らく購入したお客様から商品への問い合わせが多数寄せられるはずです。そんな場合であっても目先の利益を重視した場合であれば、お客様に対するアフターケアを疎かにしてしまうことも十分考えられます。
そんな方法で自社の利益を追求したとして、この方法ではまずリピーターがつかないことは容易に想像がつきます。つまりいずれは自社商品を購入してくれるお客様が枯渇して、その商品による利益が途絶えてしまうのです。
これが自転車操業に陥りやすい経営者の典型例とも言えます。
5-2.直接的に利益を生まないことでは努力しない
自転車操業に陥る経営者の場合では短期的な利益を追いがちという特徴の他にも、直接的に利益を生まないことでは努力しないという特徴が見られます。
例えば自社で優秀な人材を確保したいと考えた場合、賢明な経営者であれば多少給料をアップしてでも人材確保を優先することでしょう。
しかしその一方で自転車操業しやすい経営者の場合では、会社の支出を少しでも減らそうとして従業員の給料を減額、あるいは昇給しないで済まそうとしがちです。
あるいは自社で社会貢献性の高い寄付やボランティア活動に取り組めば、世間的なイメージは少なからず上昇することが予想されます。
しかし自転車操業しやすい経営者の場合ではそういった努力を行おうとはせず、直接的な利益にならないと判断した時点でろくに取り組むこともしないでしょう。
会社の利益を上げる努力以外にも、会社を構成する要素について細かく捉えて会社のためになる行動について検討できるかどうかでも、会社の将来が左右されてきます。
5-3.模倣すれば成功できると安直に思っている
ビジネスでは他社の成功例を模倣することは非常に意義のあることだと言われています。しかしその実、ただ成功者の模倣をするだけでは不十分なのです。
例えば同業者で成功例があることを知り、その成功事例の条件をそっくりそのまま模倣したとしましょう。ただし実際には、同業者とはいえ店舗の立地条件や客層などのさまざまな条件が微妙に違うはずなのです。
条件が違うことを考慮せず無理に模倣だけをした場合では、成功事例ほど利益が上がらない可能性の方がむしろ高いでしょう。ただ模倣するためだけに投資した資金もいずれ枯渇するでしょうが、その資金が途絶えた時点でその事業は撤退を余儀なくされてしまうかもしれません。
確かにビジネスで成功するためには他社の成功例から学ぶことは大切ですが、100%模倣しても上手くいくはずがありません。まずは他社の成功事例から何を学び、自社ではどのように取り入れられるかなどを細かく分析してこそ実際に役立てることができます。
まとめ
自転車操業の危険性
- 操業を続けなければ倒産してしまう。
- 対策を打たずに操業を続けても倒産につながる。
- 資金が運用できないため、雇用ができなくなり、新しい事業もできなくなる。
自転車操業を抜け出す方法
- 借金や出費を見直すことで、支出を減らす。
- 小さな初期費用で大きな成果を出し収入を増やす。
- なぜ自転車操業になったのかを把握し、日頃から対策をとる
いかがだったでしょうか?
自転車操業に陥ってしまうと、中々その状況を抜け出すことはできません。しかし、問題に正しい手順で対処することができれば必ず経営を回復させることができます。
そのために大事なことは、自社の経済状況を具体的に把握して、根拠に基づいた資金運用の判断をしていくことです。
一人で解決することが難しければ、資金運用の専門家にお願いして、信頼できる情報を頼りに行動していきましょう。
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