銀行融資
2018/04/20
ベンチャー企業向きの金融って? ランキングでご紹介
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今回はベンチャー企業向きの金融についてランキング形式でご紹介していきます。ベンチャー企業といえどもアリーステージを終えてミドルステージ以降になれば、他の企業と同じように利益を上げている状態になっています。
そこまでくれば、さらなる事業の成長のために資金調達をする必要性が出てきます。ミドルステージを乗り越えてレイターステージには入れば、株式公開が目前に迫っています。そんな伸び盛りのベンチャー企業が資金調達に使える金融制度を、スピードと利息の二つの側面から探っていきましょう。
スピード部門
事業を営んで入れば、突然の出費や投資をするタイミングで、どうしてもすぐに資金調達をしたい場合があります。そこで、申し込みから実際に資金が振り込まれるまでのスピードが早いものを3つご紹介します。
1−1 第3位 売掛債権担保融資
売掛債権担保融資は、その名前の通り、売掛債権を担保として融資をしてもらう手法です。ベンチャー企業ではなかなか不動産を所有しているケースがなく、担保として差し出せるものがないのが一般的だと思います。そのため、融資を引き出すために個人保証をつけてやむなく融資の審査を通したりするケースもあります。
売掛債権担保融資なら、保有している売掛債権を担保にすることができるので、ほぼ全てのベンチャー企業が使える手法です。そして、融資までの審査期間はおおむね数日程度。スムーズに審査が進めば一週間もかからずに資金調達をすることが可能です。
売掛債権担保融資のメリットはスピードだけではありません。売掛債権を担保に融資を受けるため、債権譲渡登記が必要になるのですが、売掛先への通知・承諾が必要ありません。債権譲渡を行なっているために、万が一、返済ができなかった場合には金融機関は売掛債権を売却するなどして融資の回収を行いますが、返済が滞りなく進めば、売掛債権担保融資を受けていることが取引先には伝わりません。
売掛債権担保融資とよく比較される三者間ファクタリングは、三者間で契約を行うために取引先に対して通知をして承諾を得る必要があります。そのため、取引先に対して売掛債権担保融資を行なっていることがバレてしまいます。
売掛債権担保融資を申し込んでいることが取引先にバレてしまえば急いで資金調達したい理由があるということで、信用に問題が出る可能性もあります。そこを回避できるのは大きなメリットです。
また、金利面で評価した場合、ビジネスローンに比べて金利が低いことも大きなポイントです。ビジネスローンも融資までのスピードは早いですが、金利が最大18%程度のものもあり、金利負担が大きなネックとなります。一週間程度の時間的余裕があればメリットの多いオススメの資金調達方法です。
実際の融資までの流れは、決算書や会社概要など金融機関指定の書類を用意し、会社と売掛先の評価が行われます。その後、売掛債権の担保としての評価がなされ、無事に審査を通れば融資契約となります。あとは、債権譲渡登記を済ませれば融資が実行され資金が手元に入ってきます。
1−2 第2位 ビジネスローン
ビジネスローンとは、事業者のみを対象とした金融商品です。個人のカードローンの事業者版と表現するとわかりやすいでしょうか。
ビジネスローンのポイントは何と言っても融資までのスピードです。最短即日融資可能なケースもあります。特にノンバンク系が取り扱っているビジネスローンが審査のスピードが早いです。
ビジネスローンは、無担保・無保証でも融資ができるケースもあり、限度額も500万円や1000万円などまとまった金額を調達することも可能です。ここで審査されるのは経営者個人の信用情報と事業の状態。事業がうまくいっていることもそうですが、個人の信用情報も綺麗であれば審査が通りやすくなっています。
一度審査に通れば、限度額までなら何度でも融資を受けることが可能。事業の調子がいい時に審査を通しておくことで必要なときに調達がしやすくなります。また、ビジネスローンは事業性融資のため総量規制の制限を受けません。
ビジネスローンのメリットは融資の早さだけではありません。カードローンに近い性質を持ち合わせているため、銀行融資などに比べて審査が通りやすいです。また、事業計画書や決算書の提出を求められるケースもありますが、店に行く必要がなく融資が完了するものがたくさんありますので、手続きにかかる手間もかなり少ないです。
ビジネスローンを使うデメリットは金利が高いことです。信用や担保の有無、金額の大小なども関係しますが、最低でも6%程度〜最大18%程度まで。金利が高いため、緊急で一時的な利用には便利ですが、長期的な資金調達には不向きです。
1−3 第1位 ファクタリング
スピード部門第1位はファクタリングです。スピードとしてはビジネスローンと同じで最短で即日の入金が可能なケースがあります。ファクタリングは欧米では盛んに行われている資金調達手法ですが、日本国内ではまだまだ認知度が低いのが現状です。
ファクタリングとは、売掛債権を入金日よりも早く現金化する手法です。第3位に出てきた売掛債権担保融資似た部分があるのですが、様々な違いがあります。
ファクタリングが優れているのは、融資を受けるわけではなく債権譲渡をして現金化できるところです。売掛債権担保融資ではあくまでも融資を受けるので、返済をしなければならないのがネックです。
ファクタリングは基本的にファクタリング業者に債権を譲渡するので、その時点で契約に関する手続きは完了です。売掛金が振り込まれればファクタリング業者へ売掛金を振り込む必要はありますが、万が一、売掛金の回収ができなかった場合でもファクタリング業者へ弁済をする必要がありません。
ファクタリングには三者間ファクタリングと二者間ファクタリングの2種類があります。スピードが早いのは二者間ファクタリングです。二者間ファクタリングとは名前の通り、自社とファクタリング業者の二者間で契約が行われます。そのため、取引先への通知は不要です。取引先にファクタリングで資金調達をしていることを知られずにすみます。
二者間ファクタリングのデメリットは手数料が高いこと。金額や債権の信用にもよりますが、手数料は10%以上。もし300万円で債権を買い取ってもらった場合には、30万円が手数料として引かれてしまいます。
これは、ファクタリング会社のリスクが大きいことが原因です。債権回収サービスを使わずに、売掛金が振り込まれたら自社からファクタリング会社へ振り込む場合、確実に振り込んでもらえる確証はありません。それだけのリスクを背負って審査をスピーディに行う以上、手数料が高くなるのは仕方がないかもしれません。
また、スピードを少し犠牲にする場合、三者間ファクタリングを用いることで手数料をぐっと抑えることが可能です。三者間ファクタリングの手数料はおよそ数%。かなり大きな違いがあります。また、三者間で契約を行うことで審査が通りやすくなること、買取額が高くなることがあります。早ければ一週間以内に契約可能ですので、その程度のスピード感で大丈夫であれば三者間ファクタリングもオススメです。
しかし、三者間ファクタリングにもデメリットはあります。三者間ファクタリングは名前の通り、自社、ファクタリング会社、取引先の三者間で契約を結ぶものです。そのため、債権譲渡の通知・承諾を取引先からもらう必要があります。承諾をもらうことで時間がかかることもデメリットですが、さらに、取引先にファクタリングを利用していることも知られてしまいます。相手を慎重に選ぶ必要があります。
二者間ファクタリングと三者間ファクタリングは状況に応じて使い分けが必要です。
2 利息部門
次に、利息の安いものをランキング形式でご紹介します。融資を受けるならできるだけ利息を安くしたいものです。特に、長期的な資金調達ともなると利息の違いが大きな金額の違いになってきます。
2−1 第3位 銀行融資
まずは定番の銀行融資です。ベンチャー企業といえども、事業が順調に進んでいれば銀行からの融資も受けられるようになっています。
銀行融資は金利が最低2%程度から数%。信用状況や金額の大きさによって上下しますが10%は超えないというイメージです。銀行融資に必要なのは、決算書類3期分が必要だと言われています。また、事業計画書など、今後の返済に問題がないこと、どうして資金調達が必要なのかなど、銀行の疑問点に答える資料を用意しておく必要があります。
銀行からの融資を受ける場合のデメリットは時間がかかることです。審査には最低でも1ヶ月以上、長ければ数ヶ月かかることもあります。また、審査がしっかりと行われるので、信用が低ければ担保や保証人を要求されます。ベンチャー企業では不動産を保有しているケースは稀だと思われますので、信用を担保するためには経営者自らが保証人になることが求められるでしょう。
2−2 第2位 日本政策金融公庫
第2位は日本政策金融公庫です。日本政策金融公庫は国が出資する金融機関であり、中小企業やベンチャー企業に対しても積極的に融資を行なってくれる金融機関です。日本政策金融公庫の金利は最大でも3%未満。1%台になるケースも十分考えられます。
日本政策金融公庫は銀行などが融資を行わないような中小企業などに融資をすることを前提としており、銀行に比べて審査が通りやすくなっているのも特徴です。調達できる金額も大きく、普通貸付の上限金額は4800万円。返済の据え置き期間を設定することも可能で、長期的な資金調達に向いています。
もちろん担保が不要な融資も用意してあり、無担保・無保証で融資を受けることも可能です。
日本政策金融公庫の特徴は幅広い融資制度でしょう。事業を開始してから7年以内であれば新規開業資金融資制度も利用できます。他にも、女性や若者、シニアに対しては優遇した制度があったり、IT資金制度では情報化投資を行う時に融資をしてくれるという制度もあります。また、経営環境が悪化した場合にも、経営環境変化対応資金制度や取引企業倒産対応資金制度など、状況に応じて活用できる制度が数多くあるので、融資が受けやすくなっています。
審査期間についても、多少の前後はありますが、二週間程度での審査で融資が降りているケースが多いです。銀行よりも審査が早く担保なしでも借りれるので、資金調達のハードルがかなり低いです。
2−3 第1位 制度融資
金利部門の第1位は制度融資です。制度融資とは、自治体、信用保証協会、金融機関が協力して資金を融資する制度です。銀行から直接、融資を受けることが難しい場合でも信用協会が保証人となることで有利な条件での融資を可能にしてくれます。
制度融資の金利は1%前後。自治体によって制度や金利などが違うので一概に言えないのですが、最低1%を切る金利が適用されることも十分にあります。
制度融資のメリットは審査が通りやすいこと。自治体と信用保証協会が入ることで銀行の貸し倒れリスクが軽減されるため、融資を受けやすくなります。また、自治体によっては利息の一部を補助してくれる制度や信用保証協会への保証料を補助してくれる制度があります。利息を補助してもらえる場合には、実質の金利はさらに下がることになります。
また、据え置き期間の設定が可能で、返済期間も長めに設定できるので、長期的な資金調達に向いています。
ただ、制度融資にもデメリットはあります。先ほどもご紹介したように、制度融資は自治体によって内容が違います。自分の自治体にはうまく条件の合う融資がないケースもあるので注意が必要です。
また、自治体窓口から申し込みをして、信用保証協会、金融機関と審査に携わる機関が多くなります。結果として、審査にかなり時間がかかります。おおよそ3ヶ月程度はみておいた方がいいと言われています。
金利面ではかなり有利なケースがある制度融資ですが、自治体によるばらつきや融資が実行されるまでの期間が長すぎるのはかなりネックです。自治体で条件の合う融資があるかどうかを調べる手間が増え、融資まで時間がかかるので急ぎの資金調達には向いていません。
まとめ
ベンチャー企業でも利用可能な金融についてご紹介をしました。スピードが早いビジネスローンや売掛債権担保融資ファクタリングなどは、金利や手数料が少し高くついてしまう傾向があります。急いで資金調達をしたい場合には審査も通りやすくかなり使いやすい手法ではないでしょうか。
一方、銀行や日本政策金融公庫からの融資は審査が少し厳しくなり、審査期間が長くなる分、金利面においてはかなり有利になることがわかります。急いでいる場合にはファクタリング、長期的な資金調達を考えるなら日本政策金融公庫がバランスが取れており、一番おすすめです。
ファクタリングはまだまだ日本では馴染みがない手法ですが、欧米では盛んに行われている手法で、国内においても徐々に広がりをみせつつあります。この機会にファクタリングがどういうものかをもっと詳しく知ってみるのもいいのではないでしょうか。
資金調達の方法はさまざまですが、企業のおかれているフェーズや時期的なタイミング、業種、企業の規模など、多くの条件が最適な方法を選べるか否かに関わってきます。
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