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2018/05/23

ベンチャーキャピタルと比較 他資金調達方法との差は何?

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皆さんはベンチャーキャピタルという言葉を聞いたことはあるでしょうか?実は最近上場しているベンチャー企業は、資金調達の際にこのベンチャーキャピタルを上手に利用し、資金繰りをしていることが多いです。では一体ベンチャーキャピタルとはどんなものなのでしょうか?

 

この記事では、ベンチャーキャピタルがどんなものであるのか、ベンチャーキャピタルと他の融資方法ではどのような違いがあるのかを中心に紹介します。

ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタルとは、投資先がベンチャー企業の投資会社です。まだ上場していないベンチャー企業に出資したり、コンサルティングをしたりすることで、その企業の成長を促進させます。

 

簡単に言うと、金融機関とコンサルティング会社が合体したものだと捉えてよいでしょう。

 

では、ベンチャーキャピタルはどのように企業に出資をするのでしょうか?またベンチャーキャピタルは、なぜベンチャー企業に出資をしたり、コンサルティングをしたりするのでしょうか?

ベンチャーキャピタルの出資方法と手順

ベンチャーキャピタルの出資はほとんどの場合決まった手順で行われます。まずは、ベンチャーキャピタルがどのような方法で企業に出資をしているのかを押さえておきましょう。

1.企業への出資資金の用意

ベンチャーキャピタルでは、自己の資金を元に企業に投資する場合もありますが、基本的に出資の際にファンドを作ることで資金を回収します。

ファンドとは投資家の組合のことで、ベンチャーキャピタルが出資を行う際に、ファンドの投資家達から必要な資金を調達します。

2.将来性のある企業の調査・選定

ベンチャーキャピタルにとって、出資すべき企業はどこでもいいわけではありません。将来上場する可能性のある企業を綿密に調査し、選定しなければなりません。

そこで、ベンチャーキャピタルは様々な手順を経て出資すべき企業を選定します。

  1. 検討中の企業からの資料や、直接見聞きした情報を吟味し、社内で投資すべきかの会議を行う
  2. 投資家・出資企業を交えての会議を行う
  3. 何か不正な資金運用をしていないかの会計監査を行う
  4. 出資の決定をする

大まかにこのような手順を経てベンチャーキャピタルは企業に投資するのかを決定します。この手順の中で、いかに投資家に将来有望であるか、どれだけ上場の可能性を論理的に捉えられているかをアピールする必要があります。出資を受ける企業は会議に出る際にしっかりと準備して臨みましょう。

3.企業に出資・様々な支援を行う

出資契約を結んだ後、ベンチャーキャピタルはすぐに企業に出資することになります。その際に、ベンチャーキャピタルは資金だけでなく、様々な情報提供やコンサルティングを企業に提供することが多いです。その理由は後ほど解説します。

4.出資と引き換えに得た株式を売却する

企業に出資する際にベンチャーキャピタルは企業の株式を受け取ります。企業が上場した場合、それらを売却することで得た資金を投資家に配当したり、自社の利益とすることができます。このような行為はEXITと呼ばれます。

また、企業が上場できなかった場合でもベンチャーキャピタルが抱える株式は第三者に売却され、出資した資金を回収することになります。この際にベンチャーキャピタルや投資家達はほとんど利益を得ることはできません。

ベンチャーキャピタルが出資をして得る利益(キャピタルゲイン)

ベンチャーキャピタルは主にキャピタルゲインと言う方法で利益を出しています。キャピタルゲインとは投資した額と、株式売却額の差額分の報酬をもらうことを言います。

 

例えば、ベンチャーキャピタルが、投資先の企業に5万円の投資をしたとします。それと引き換えに企業から株式を発行してもらいますが、その時点では株式に価値はないため、ベンチャーキャピタルは5万円を損失したことになります。

その後企業が上場し、株式公開を経て株式に50万円分の価値がつくと、株式を売却することでその差額分である45万円がベンチャーキャピタルや投資家の利益として得ることになります。

 

つまり、ベンチャーキャピタルが利益を得られるかどうかは投資先の企業が上場できるかどうかにかかっているのです。そのためにベンチャーキャピタルは企業が上場できるように支援をしなければなりません。

ベンチャーキャピタルが企業へ行う支援(ハンズオン)

ベンチャーキャピタルは企業に上場してもらうために積極的に投資先の企業に関わることがあります。このことを「ハンズオン」と言います。ベンチャーキャピタルが利益を出すためにはハンズオンによって企業を支援することが必要不可欠になります。

 

例えば、投資先の企業に「こんなプロジェクトを実行してみたいがどんな風に進めていけばいいかわからない」と言う悩みがあるとします。不確実性の高いプロジェクトを抱えたり、知識や経験の不足によりプロジェクトの見通しが持てない場合などは、このような問題を抱えることが多いです。

そこで、ベンチャーキャピタルの支援を受けることができます。その支援方法はベンチャーキャピタルによって異なりますが以下のような支援が受けられることが多いです。

  • プロジェクトのマネジメント
  • 事業のマニュアル作成
  • 人材の指導育成
  • 迅速・的確なアドバイス

 

このように、コンサルティング会社のような支援を受けられるため、企業の成長には大きな効果をもたらしてくれるでしょう。ベンチャーキャピタルから出資を受けることで、資金だけでなく相談先まで確保できるのは大きなメリットです。

ベンチャーキャピタルと他の融資方法の違い

ベンチャーキャピタルは銀行融資などと比べると、「企業を成長させるための資金調達方法」という点で同じですが、その内容は大きく違ってきます。では、一体どのような点で他の融資方法と違っているのでしょうか?ここからはベンチャーキャピタルのメリット・デメリットを例に上げながら、他の融資と違うポイントを詳しく紹介します。

ベンチャーキャピタルと融資の違い

まずは大きな違いとして受けられる資金の違いを押さえておきましょう。

  • ベンチャーキャピタルから受ける資金は「出資」です。
  • 銀行などから受ける資金は「融資」です。

ベンチャーキャピタルから受ける「出資」は、企業の持っている株式と引き換えに現金を提供してもらうものなので、返済の必要はありません。

銀行などから受ける「融資」は、資金を貸し付けることなので、返済の必要があります。

  • 出資は将来上場する責任がある代わりにもらえる資金
  • 融資は将来資金を返済する代わりにもらえる資金

このように捉えておくと分かりやすいでしょう。

ベンチャーキャピタルのメリット

安心感・自信が得られる。

ベンチャーキャピタルから出資を受けられるということは、その道のプロ達から「この企業は上場できる見込みがある!」と信頼を寄せられているということです。そのことによって、進めている事業に自信を持って取り組むことができます。また、ベンチャーキャピタルがバックに付いているという安心感もあり、困った時にはすぐに相談することもできます。

ベンチャーキャピタルを利用することは企業のモチベーション的にも大きな効果をもたらすでしょう。

 

他の融資の場合は、融資を受けることによるモチベーションの向上は特にありません。逆に、返済期限があったり、金利のことを気にしてしまったりなど心配なことが増えることがあります。

この点では他の融資を受けることに比べて、ベンチャーキャピタルから出資を受けることは非常に優れているでしょう。

経営支援を受けることができる

ベンチャーキャピタルの目的は企業が上場することでもあるため、企業の利益を第一に考えた経営支援を受けることができます。出資を受けるだけでなく、経営の支援も受けられるベンチャーキャピタルはまさに一石二鳥と言えるでしょう。

 

他の金融機関の融資の場合は経営支援を受けられることはほとんどありません。他の融資方法で経営支援も受けたい場合には、コンサルティング会社に費用を払って申請する必要があります。

このように、経営支援を受けたい場合に関しては、ベンチャーキャピタルを選ぶことは大きなメリットとなります。

担保がなくても資金調達ができる

基本的に金融機関の融資を受ける場合には担保が必要になります。中にはノンバンク融資などの無担保融資もありますが、金利が高かったりなど様々な条件が重なります

その点ではベンチャーキャピタルが大きく優れています。ベンチャーキャピタルの出資は担保や返済の必要がないため、安心して資金調達をすることができます。

金融機関からの融資も受けやすい

実は、ベンチャーキャピタルからの出資が決まることで、他の金融機関からの融資も受けやすくなることがあります。なぜなら、ベンチャーキャピタルが出資をしているということが、その企業の信用に繋がり、金融機関からの審査が通りやすくなるからです。

ベンチャーキャピタルからの出資は信用の証でもあるため、金融機関からの融資だけでなく、様々な場面でその信用の力を利用することができるでしょう。

提携先事業を紹介してもらえる

ベンチャーキャピタルは出資先の企業が有利に成長できるように、提携先の企業を紹介してくれることがあります。自社で提携先を探さなくとも、提携することが有利に働く企業をプロの目線で紹介してくれるため、ベンチャーキャピタルの契約は非常に大きなメリットとなります。

もちろん他の金融機関からの融資にはないメリットです

ベンチャーキャピタルのデメリット

出社の注文に応えないといけない

企業が出資を受けている場合、ベンチャーキャピタルからアドバイスをもらうことが多くなりますが、ベンチャーキャピタルの方針と企業の方針が食い違うことが出てきます。その場合、企業の方は出資を受けている以上なかなか拒否することができず、ベンチャーキャピタルの意向に沿って事業を進めていかなくてはいけません。

 

他の金融機関からの融資を選んだ場合、このようなトラブルは起きません。「自社のやり方を貫き通したい」という場合には、干渉の入らない他の金融機関を利用するのが良いでしょう。

経営がうまくいかなければ資金を急に回収されてしまう

ベンチャーキャピタルはあくまで利益を出すために出資しているため、企業の業績が悪く、上場の見込みがないと判断された場合にはすぐに出資した資金を回収されてしまいます。業績が悪くなっている上に出資まで止められてしまったらとても苦しい状況になってしまいます。

 

この点では、他の金融機関の場合、返済に遅れが出たりしない限り、急に融資が止められてしまうということはありません。返済の必要はあるけど、このデメリットが不安な場合は他の金融機関を選ぶと良いでしょう。

上場するにあたって、多額の資金が必要になる

ベンチャーキャピタルから出資を受けるということは、最終的なゴールが上場することになるので、その際に多額の資金が必要になることを知っておかなければなりません。企業が上場する際には年間合計5000万円ほどの費用が必要になります。その資金をしっかりと捻出できるかどうかを見極めてからベンチャーキャピタルと契約を結びましょう。

 

上場せずに企業を運営していきたいと考えるならば、他の金融機関を選ぶと良いでしょう。他の金融機関であればどこまで事業を広げるかは企業の方針により自由に決めることができます。

まとめ

ベンチャーキャピタルとは

  • 上場していない企業に出資して成長させることで利益を出す会社。
  • 上場という出資先の企業と同じ目的をもつため様々なサポートが受けられる。

ベンチャーキャピタルと他の融資方法の違い

  • ベンチャーキャピタルからは出資、金融機関からは融資という点で資金調達が異なる
  • 経営支援、信用保証などの点でメリットがある
  • 経営方針のズレ、急な資金回収の恐れなどの点でデメリットがある

いかがだったでしょうか?ベンチャーキャピタルは上場を第一の目的とする企業にとっては非常にメリットのある資金調達方法です。しかし、上場の目的がない企業にとっては契約することがデメリットに働いてしまうこともあります。利用する際には、ベンチャーキャピタルを利用するメリットデメリットが自社の目的とあっているかどうかをしっかりと検討してください。

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